1月28日「あなたの心と手を開きなさい」
3日間降り続いた雪がやんだ白い朝の日曜日の礼拝。
モーセの3つの遺言ともいわれるメッセージのひとつが旧約聖書「申命記15章7~11節」に記されています。
「神様が与えようとしておられる地であなたの兄弟のひとりが、もし貧しかったら、その兄弟に対してあなたの心を閉じてはならない。また、手を閉じてはならない」この強い言葉の意味を、清家 弘久兄(日本国際飢餓対策機構理事長)より学びました。
礼拝後、日本国際飢餓対策機構の活動と、いま世界のなかで起きている飢餓と貧困の実態をお聞きしました。
戦争や紛争の拡大、自国主義の政策拡大により8億1500万人の餓える人々がいる一方で、世界の食料の3分の1が廃棄され(その代表が日中韓を含む産業化されたアジア)、世界の富豪8人の資産が貧しい人々36億人に匹敵するなど、ニュースなどで既に知っている知識ですが、このことと画像に映るやせ細った子どもたちと結びつけたことはなかった気がします。
また、劣悪な環境で児童労働に従事したり、ストリートチルドレン、マンホールチルドレンと称される子どもたちや武器を持たされ戦争の道具とされる子どもたちも数多く存在します。
日本では当たり前の学校に行くということが「夢」であり、女の子が学校に行くなどはとても考えられない地域や国もあるのです。
幸せになるために生まれてきて、自分の夢を実現しようと学び働き、次世代に未来を繋げるのが人間であるはずなのに、日々、食べるものや命さえ危うい子どもたちの姿に言葉がありませんでした。
世界でいま最も脆弱な国の1位とされる南スーダンの子どもたちは「戦争のなかで生まれ育ち死んでいく。平和を一度も味わうこともなく」・・・何と思い現実でしょう。
平和の意味を知っている私たちが、いまできること、やらなくてはならないこと、自分ひとりの力ではできないことも「日本国際飢餓対策機構」の活動を通じて取りくみ、支援していきたいと思いました。