教会創立120周年事業「ハルモニウムオルガンの修理」
私たちの教会は1901年に創立され、もうすぐ120周年を迎えます。
その記念事業として1929年から91年間、賛美のときを奏でてきたオルガンの本格的な修理を実施することになりました。
ヴォーリズ氏の学生時代からの友人ハーバート・アンドリュース氏のお母さまが亡くなられたとき娘のホルブルックさんが寄贈してくださったオルガンです。ヴォーリズ氏が選んだフランス・デュモン社製のオルガンははるばる海を渡ってフランスから届きました。
ヴォーリズ氏はこのオルガンを愛し、時間があると教会でオルガンを弾いていたということです。
91年ものあいだ、代々の信徒に愛され、教会の歴史を紡いできたオルガンは、これまで何度か修理を重ねてはきましたが、今回は解体して本格的な修理をすることになりました。
1981年(昭和56年)12月27日の会堂火災の際には、教会員が駆け付け会堂から運び出し、焼失を免れました。私の父もたしか駆け付けたうちのひとりでしたのでその話は何度も聞かされたものです。のちにオルガンを見た私は「よくこんなものを担いだものだ」と驚いたものです。
そのエピソードは、オルガンを守った教会員の誇りでもあります。
今回の本格的な修理には多額の費用を要しますが、すべて教会員と教会に連なる人々の献金によって賄われ、浜松の工房で約一年かけて修理作業が行われます。11月16日(月)午後、浜松へと搬送されました。
来年のクリスマスは、修理を終え新たに生まれ変わったオルガンが私たちの賛美をより喜び溢れるものにしてくれることでしょう。
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